ご無沙汰です。

薄暗い天井を見上げる。

それから静かに目を閉じて、
僕は大きくため息をついた。

 
 

寝つきのいい方では決してなかった。

けれど、多忙な毎日に追われ、人並みには睡眠を貪っていたはずだ。

それが最近眠れない。

 

ホテル小人を連れ込んだかといぶかしんだが、

その覚えもないし、実際ホテル小人の気配は感じられない。

僕は仕方なしにもう一度ため息をつくと、

疲れた体を横たえて、眠れず時間を過ごしていた。

 

 

悩みのない人間などいないと知っている。

自分だけがと現状に不満を漏らすほど子供ではない。

だからこそ、

「肩コリがひどいから」

「運動不足だから」と、

ありがちな理由を並べて、それを不眠の原因に仕立て上げる。

そして悩みはないと自分に言い聞かせて、また目を開いた。

 

見慣れた天井がそこにはあって、

首をうつろに動かすと、暗闇の中に自分の部屋が、当たり前に続いていた。

 
 

イヤな情景を思い描いたり、

傷ついた気持ちを思い出したり、

それとともに生きることは容易ではないけれど、

選んだ道に迷いはない。

ただ、時折、眠りたいと無性に願う。

ひどく、深く、眠りたいのだと。

 

 

その理由だけでドリエル（睡眠薬）を

服用したいと思うことが多々あった。

思い切り寝て、深い眠りからすっきりと浮き上がり、

明るい日差しの中ですがすがしく目を覚ますことができたなら・・・。

もしそれがかなうなら、目覚めた自分は新しいきれいな気持ちで

何かを始めることができるかもしれない。

重たい何かを夢の中に置き去りにして、

迷いのない白い自分だけを現実に呼び起こすことが可能かもしれない。

 

 

その甘美な理想と誘惑との波に気持ちを漂わせながら、

その裏に潜む不健康な行動にすら憧れを抱き、

僕はあきらめを持ってまた目を閉じた。

 

 

 


 

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最近眠れないので、

それを理由に文章を書いてみました。

うーん、もちっと重たく書きたかったなー。

あ、私は元気ですよー！