グラウスマウンテンで着た赤いセーター

VANCOUVERには有名な山が３つあります。

グラウスマウンテン、サイプレスマウンテン、マウント・シーモアです。

 

 

 

１か月間のステイをして、語学や文化を学ぼうとする、

年配の日本人の生徒さん達のお世話をする

CA（cultural assistant）というお仕事をしていたため、

私はグラウスマウンテンに行く機会が何度かありました。

 

初めてそこへのフィールドトリップをする日、

私はちゃあんとスカートをはいていきました。

だってイベント内容が、

「　グラウスマウンテンで、FIRST　NATION（先住民）の

お話とダンスを鑑賞しながらの、ディナー　　」

だったんだもん！！！！！！

 

 

 

 

しかし当日の朝、CAのOFFICEに入った途端、

「お前は死ぬ気か！」の目線。

「　allie、さむいよ、その格好は寒いよ！　」

とのこだまする声。

 

 

えー、だって、ディナーだよ、ディナーでしょ？？？

 

 

でもそれは私の思ってるDINNERではないようで、

とてもシンプルな内容のものらしく、

同僚のLESLIEは言いました。

 

 

「私のこのセーター貸したげる！

　こないだ、GARBAGEで見つけたのよ！」

 

 

 

・・・・　GARBAGE?

・・・・　それってなんですか、ゴミ箱ですか？？？？

 

 

 

寒くてもいい、半死でもいい、

そのセーターちょっと無理かも！！！！

 

とは思ったものの、親切心にNOと言えない日本人、

そして寒い寒いと連呼される同僚に、

私はでっかいセーター（FROMゴミ箱）を着て
グラウスマウンテンへと向かいました。

 

 

 

 

グラウスマウンテン標高1200M。

さむかったね！

 

 

 

最近の寒さと雪に震えつつ、ふとグラウスの山を思い出しました。

きっとここよりずっと寒かった山の上なのに、

なんだか寒い思い出より、セーターのことばかり思い出されます。

あのセーター、今の私にも必要なんだよって、彼女に会ったら言いたいな。