ニーチェの綱

すとーんと、落とし穴に落ちていました。

 

そういうことってないですか？

元気がよければえっさほいさと、
ロッククライミングで登っちゃうんだけど、

疲れもたまってるものだから、
落とし穴の底で「はあ」ってため息ついてる時とか。

 

そんな状態の先週末を過ごして、

それでもやってくるのです、月曜日。

 

でもね、そんな私に月曜日の夜お手紙が届きました。

嬉しい言葉も頂いたのですが、それと同時に、

最近話題の本「ニーチェの言葉」の中のいくつかを
抜粋模写したものも入っていました。

 

その中で驚いた文。

 

「　かつてはこれこそ真実だと思っていたものが、
今では間違いだったと思う。　
かつてはこれこそ自分の変わらぬ信条だとしていたものが、
今では少し違うと思う。　」

 

実は落ち込みすぎて、学生の時の自分とか、
海外で生活していた時の自分とか、
そういう昔の自分までひっぱりだしてきて、
自分のイヤなとこ並べて落ち込んでいたのです。

 

「　当時の自分にとっては、そう考えたり思ったりすることが必要だったのだから。　
当時の自分の段階にあっては、それが真実であり信条だったのだ。　」

 

という次に続く文に、なんだかじわん。

そして救われた気分でした。

 

まだね、落とし穴の中なんだよ。

でも、なんだろ、ちょっと元気出てきた（かも）。

「ニーチェの言葉」という綱を下ろしてもらったみたいだから、

それにつかまって、もいちど昇ってみようかな、

なんて思い始めた今日この頃でした。