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私は海外児童書、外国古典文学が大好きで、
新しいものを発掘して読み始めるというよりは、
気に入ったものを何度も読み返すというタイプの読者です。
 
そんな私は日本文学に非常に疎くて、名作と呼ばれるものすら手にしたことがないものが
数多くあります。 
いいのかなこれでと思いつつ、興味ないんだから仕方ないと(笑)。
 
でもちょっとした変化が生じたのです!
 
WEBで読ませて頂いているある方の小説。 
その流れるような日本語があまりにもすてきで、そして洗礼されていて、
そして繊細で・・・うっとりー!!
日本語でじかに書かれた文章を読むのと、
翻訳された日本語を読むのは違うのだという事実を、
はっきりと確信致しました。

翻訳された日本語で感銘を受けた文章は
ORIGINAL(原文)でも(英語に限り(笑)!)
きちんと読む方ですが、その
ORIGINALで受ける印象と翻訳を通して受ける印象は、
私には残念ながら同じというわけにはいきません。 
それは翻訳のせいではなく、私自身がその言葉に通じていなからであり、
その言葉が
生まれた時からしみついている自分の「母国語」ではないからだと思います。

だからこそ、今、突然ではありますが、
「母国語」である「日本語」で直に書かれた文章が確実に胸に響くのを実感してるのかもしれません。
 

・・・というわけで、買ってみました、日本人の本―!

とりあえずミシマ!
                
(「仮面の告白」「潮騒」しか読んだことなかった!)

ダザイでもよかったのですが(「斜陽」とかは読んでたよ!)、なんとなく。

そして「ミシマにして正解―」と、もくもくと
1文読んでは吟味し繰り返しと読み進んでおります。
(それを人は理解力がないと称する(笑))

それにしても、なんですかあれ、すんごい素晴らしい日本語なんですけど!

「それは落葉をかき分けてさがした泉がはじめて青空をうつすようなものである。 
泉のうえにおちちらばっていたところで、落葉たちは決して空を映すことはできないのだから。」
(引用は「花ざかりの森」より。 
   古い本なので多分著作権にはひっかからないと思われますが。)
 
ああ~いいですね、日本語!
 
数少ない日本文学の既読本の中にソウセキの「こころ」があります。
内容は特に好きなわけではありませんが、
その中の「
K」が言っていた「知的好奇心のないものはバカだ」という一行。 
何年経っても忘れることのなかった台詞です。

もしこんな今更な時期ではありますが、日本語というものへの好奇心を持った私を見たら、
すくなくとも彼にバカだとは思われないかな?

そんなことを思っています。


 
 
 
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